2007/04/20(金)
今年になって全くここを更新していないことに気づきました。新年の挨拶も書かずにそのまま四月になっていた次第です。春だというのに世間では凄惨な事件がいくつも起きています。能登の地震も被災地の方々を陰ながら応援しています。もちろん、金沢も揺れましたが最近では余震は収まってきています。
新しいインターネットビジネスの場となるのか?と仕事の合間を見て研究中の「メタバース」Second Life(セカンドライフ)なのですが私がはじめてパソコン通信やインターネットに繋いだ時の様なインパクトを感じませんでした。既にMMOと呼ばれるオンラインゲームをいくつか遊んだこともあり、オンライン、オフライン版ともにシム・ピープルで遊んでいたことがあるのでそれ程斬新に感じられないのです。自分自身のキャラクターをいじったり着替えたり出来てお金さえ払えば土地も持てるし、家も持てるというのは自由度の面で言えばWWWに似たものも感じます。
私が大人になりすぎて感受性が鈍っているともいえますが今の仕様では大手企業や大学等の研究機関までが参入し、研究するに値するバーチャル社会になれるかどうかは疑問です。ワールドチャットJをインターネット接続してスグに遊んだ私とすれば待望のバーチャルワールドなのですがあまりに先に経済ありきで語られることが多くちょっと辟易しています。ロボットになったり、空を飛んで移動したりすることが当たり前のバーチャルワールドは現実社会の置き換えをイメージするにはあまりに自由すぎます。
不動産業以外のビジネスがSecondLifeの中で現実的なビジネスになりにくすぎるというのはバランスが悪くないでしょうか?
「所詮サーバーの中での出来事をオンラインで見せているだけで商売になるわけが無い!」というのではありません。もっと高度なグラフィックがあって、もっとリアルな交通手段、例えばスーパーマンの様に飛ぶのはスグにあきてしまうので船旅をしたり、
セスナ機を飛ばしたりという実際に出来ないけどやってみたかったことを実現する場所としてのコンセプトにしてもらわないと
公園でモビルスーツが踊っていたりするのは個人的には興ざめします。
もちろんアイランドを自分のポリシーで運営すれば良いのでしょうが趣味で遊ぶにはその世界の構築にお金がかかり過ぎますし
結局元を取るには自分も不動産業者として仕事にいそしまなくてはなりません。3D作成ツールがオンライン上にしかないのも困ります。オフラインの3D作成ツールで
ゆっくり凝ったものを作りこみたいという希望に沿う仕様になって欲しいのです。
家やビルを作るには専用ソフトの方が良いでしょうし、乗り物にしてもそうです。そういうビジネス用ツールで利益を出すというのは無いのかとも感じます。
自分のスキルと照らし合わせればレンタルサーバの運営の様に場所貸しをするのも悪くないかと思うのですが
Second Lifeはあまりスタイリッシュで無いので対抗してくる企業でフィーリングの合うところが出てきたら考えるかも知れませんね。
本当にハイスペックなPCと高速な回線速度じゃないと参加できないくらい極端な仕様とホントにリアルな世界にしてしまって時代が追いつくのを待つという方が私には楽しめそうです。
その点、ビジネスとして参加はできないと思いますがPLAYSTATION3でリリースされるHOMEの方が参加者の視点で見たら参加したい雰囲気を持っていそうに見えます。
「今は何か良くわからないけどとりあえずすごいことになったら後で悔しいから参入してみる」というスタンスで様子見している人が多いことでしょう。
本当に参入企業が本気だったら小さなスペースに店を出すなんて中途半端なネタとしての取り組みだけするのはおかしいからです。
大あわてて適当に参入している企業こそもうちょい、落ち着いてもらいたいと感じます。
だけど玉石混合の中で自然に洗練されてゆく可能性もありますし、私もSecond Lifeに関連するコンテンツはまず趣味として立ち上げる予定ですので
ご紹介できる時期が来たらまたご報告すると思います。
2006/10/10(火)
先日、北朝鮮が核実験を行いました。今のところ、米国の株式市況が好調な為か日経平均等に大きな影響は有りませんがこの事実を拡大解釈して、日本が国防強化の名の下に大きく道を踏み外すことの無い様にと思います。今年八月の米国の臨界核実験にはそれほど目くじらを立てないのにね。本当の核の怖さを知っている国は日本だけ。世界的に見て、そういった温度差がある事実もわすれてはいけないと思います。「対話と圧力」のスローガンを掲げながら圧力だけで押し切ろうとする日本の政策には注意が必要な気がします。
まあ、時事問題はさておいて、
最近BlogをはじめとするCMSを組み込んだ案件に取り組むことが多くなってきています。金沢大学 医学部麻酔科の坪川教授もBlog(http://blog.anesth.jp/)を開始されました。内容は専門的で私にはわかりませんけど、ピクセルイメージでデザインしました。BlogをBlogとして使うためのカスタマイズはCSSの知識さえあれば問題ないのですがニュースサイト、企業サイトのWebサイトのバックエンドで使用するとなるとBlogっぽさをどうやって消すかBlogとしての良い部分をどうやって残すかに苦心します。「ピクセルイメージがBlogをCMS化として使うとこうなる」というのを近いうちに提示できると思います。
最初MovableTypeをCMS化する研究してたんですけどやっぱり動作の重さやユーザ側でカンタンに操作できそうで出来ないってのと、複数ユーザで使う時のライセンス料金の問題があって、現在は別のBlogシステムをカスタマイズしています。
2006/07/07(金)
本日は七夕ということで、久々の近況報告。今年に入って、技術レベルが一段と高いものを要求される機会が増えてきたと感じます。自分自身、新しいテクノロジーやトレンドを積極的に吸収したいと考えているので自ら困難な課題を与えがちなのですが今後もレベルアップして行きたいと思います。また、Webをデザインするだけで無く、更にコンテンツとしての企画・立案にももっと踏み込みたいと考えます。
最近「Webに対してどう取り組むべきか」と考えることが多くなってきました。以前は、SEO、SEMの重要性を感じていましたが最近ではさほど意味を成さないのではと感じます。もちろんサーチエンジンのリスティングは高いほうが目立ちますしアクセスは期待できるかも知れません。しかし、サーチエンジンの上位入賞がビジネスの成功につながるものではありません。まず、いろんな意味で良いWebサイトをつくり、真摯に運営することが基本だと思います。逆に素晴らしいWebサイトをGoogleやYSTが発見できないのだったらそんなサーチエンジンのどこが高性能なのでしょうか?私の経験上、一般的なビジネスでのキーワードの場合、対外的なSEOなどしなくてもWebサイト内のHTMLやCSSの最適化で殆ど上位へ表示できています。もしもGoogleやYSTの上位表示が出来たとしても成果報酬等をもらうつもりもありませんがその順位を維持できたり、向上できるのはWebデザイナーだけの力では無理です。極論で言えば、実際に行われているビジネスが素晴らしければサーチエンジンの表示順位などどうでも良いのかも知れません。
実際、極めて成功しているビジネスのWebサイトにSEOを全くするつもりの無い設計になっていて驚くことがあります。「知る人ぞ知る」そういうマーケティングやブランディングもあるのでしょう。また、話題になるWebやBlogからヒット商品を生み出す流れもいくつか登場しています。
「SEO・SEMの次に来るもの」それが何であるか少しわかってきた様な気がしますが基本はSEO・SEMよりもインターネット上でのユーザとWebとの一期一会を大切にしたいというシンプルな考え方でよいのかも知れません。
2006/01/23(月)
今年も新しい一年を無事迎えられましたことは皆様に感謝しております。年賀状等も出さない無礼者ですのでこの場を借りてこんな時期に書くことになってしまい、更に無礼なのですが。
本日ライブドアの堀江貴文社長が逮捕されました。みなさんご存知の粉飾決算、証券取引法違反容疑によるライブドア事件です。思えば私が稚拙ながらもWebデザインをはじめた時に既にオンザエッヂを立ち上げていました。その時のオンザエッヂの制作するWebサイトは洗練された都会的なセンスに溢れる素晴らしいものでした。オンザエッヂそのものもまだWebデザインと言う仕事に対するプロフェッショナルが少ない時代に少数精鋭で新しい時代を切り開く予感を漂わせ会社自体がキラキラ耀いているように感じたものです。
その当時のオンザエッヂは「デザイン&テクノロジー」が企業コンセプトでした。私も非常に感銘を受け、どこかで遠い存在のライバルとしてWebデザインと言うものを学んでいたと思います。いつか上場を果たし、ライブドアとなりWeb制作企業とは違う枠組みになった現在でも堀江社長とは考え方も価値観も違いましたがどこかリスペクトすべき存在であったのは事実です。しかし、去年の衆議院選挙後は知人と話す時にライブドアの話題が出る度「堀江社長は引退すべきだよ」という話をしていたのでした。34歳という若さで時価総額数千万円の企業を統治してゆくのは既に無理だと感じていた為です。「もしかしたら彼ならやりきるかも知れない」という期待も少しありましたがやはり普通の人間。本日のこの結果を招きました。
堀江社長には「自分を客観的に観れなくなっている」と感じる言動や発言が昨年は多く感ていました。彼のそのずうずうしさもひとつの力なのですが彼の進んできた道は間違いなく「王道」では無く「覇道」だったと言えます。「覇道」であることが悪いとは言えないのですが問題はいつまでも「覇道」を極めようとしたことにあるでしょう。歴史上の人物はことごとく「覇道」を極めた挙句に消滅してゆきました。死んでも人の心に残っているカリスマ経営者はやはり「王道」を極めた人々です。ある一定のレベルまではそれも正しいのでしょうがお金だけでは人は付いてきません。お金は必要ですが必ずしも幸せを与えてはくれません。「心穏やかに毎日を過ごす」「充実した体験をする」「素晴らしい人と巡り合う」「自由な時間を持つ」「家庭を持つ」等、人が幸せになる為に必要な要件をあげてゆけばきりが無いほどあるのです。お金はその中のひとつの要素でしかありません。
私も若い頃にお金の為に
ろくに寝ないで仕事をしたり、無理に無理をして自分の限界を試した様な時期がありました。今でも仕事で長い時間無理することはありますがそれはあくまでも自分がそうしたくてやっていることであってやらされているのでは無いから苦痛ではありません。もちろん、それなりにストレスは溜まりますから時々自分を遊ばせてあげないと駄目なんですがライフスタイルにおけるバランスを常に意識してやっています。他人から見ると多分一日の仕事量は異常に多いと思われるくらいのスケジュールなのでもう少し効率は上げないと行けないのですが。
実はピクセルイメージオフィスは2005年11月1日に有限会社インフォスターとなりました。個人事業としての限界にチャレンジするつもりで2001年からスタートしていたピクセルイメージオフィスですが更に質の高いサービスを提供してゆくうえで次のステージへ進みたいと考えて今回の決断となりました。インフォスターには近い将来インターネットビジネスにおいて必要とされるであろう企業としてのコンセプトを与え、今後取り組んでまいります。もちろんこのピクセルイメージオフィスは、ピクセルイメージオフィスとしての活動は従来どおり継続してゆきますので皆様何卒よろしくお願いいたします。
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